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飛車落ちは、古来から「右四間飛車定跡」が最も有名です。
下手は右四間飛車に構えて4筋に攻撃力を集め、
全力で突破を目指します。
しかし変化が多く難解なところもあり、
何と言っても、上手陣の一番堅い所を
無理矢理?に突き破ろうというのですから疑問に感じます。
そこで見つけましたよ!「新型戦法」!!!
今日から、3回に亘ってご紹介致しましょう。
今回は、
①▲6五歩位取り戦法 です。
初手からの指し手
△3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4六歩 △3二金 ▲4八銀
△4二銀 ▲4七銀 △5四歩 ▲5六銀 △4三銀 ▲4八飛
△3三桂 ▲6六歩(第1図)
序盤の出だしは「右四間飛車定跡」と同じです。
▲4八飛と回って△3三桂を強要してから、
▲6六歩と突くのが急所の一手です。
上手の懲り形の4筋は相手にせずに、
▲6六歩から▲6五歩の位取りを狙います。
上手を手詰まりにして、
下手だけ理想的な陣形を築こうというのが
この戦法の考え方です。
第1図以下の指し手
△6二玉 ▲6五歩 △7二玉 ▲6八銀 △6二銀 ▲6七銀上
△1四歩 ▲3八金 △3五歩 ▲5八金 △5三銀 ▲4七金左
△3四銀 ▲7八飛 △6二金 ▲4九玉 △2四歩 ▲3九玉
△2五歩 ▲7五歩 △1五歩 ▲7四歩 △同 歩 ▲同 飛
△7三歩 ▲7六飛(第2図)
手数は長くなりましたが、ほとんど必然手の応酬なので、
第2図までは容易に組む事が出来るでしょう。
途中▲3八金で、▲7八飛を急ぐと
△1三角と出られて困るので注意が必要です。
第2図以下、
下手▲9六歩から▲7七桂▲9七角▲6六銀▲7五銀と
自然に指せば、勝利は転がり込んで来るでしょう。
第2図で怖いのは、
上手△2六歩▲同歩△3六歩▲同歩△4五歩の反撃ですが、
▲同歩△同銀▲4六歩(参考図)で大丈夫!
(▲4五同銀は△同桂▲2二角成△同金で紛れます。)
TO BE CONTINUED…