ご訪問ありがとうございます。
今回は二枚落ちの定跡から。
いくつかある駒落ち定跡の中でも最も完成度が高く、
見事な手順の妙を見せてくれるのが、
今回ご紹介する「三歩突っ切り定跡」です。
理路整然とした駒運びは、
将棋の何たるかを知るうえで少なからず役立つはずです。
この定跡を知らない方はもちろん、
熟知されている方も初心に帰ってお読み下さい。
まず第1図。
駒組みは頂点に達しています。
下手理想形といわれる局面です。
ここで質問です。
この局面がなぜ理想形なのでしょうか?
簡単そうで難しい問題です。
即座に正しい理由を三つ挙げられた方は
三段以上の棋力があるでしょう。
第一は玉の守備形です。
「玉の守りは金銀三枚」という格言があります。
下手玉はこの条件を満たしています。
次に攻撃陣に目を向けましょう。
理想的な攻めの形は、「攻めは飛角銀桂」といいます。
下手の攻め駒は機能性に富み、
すべての駒が無理無駄なく働いている好形です。
もう一つの理由は上手陣にあります。
飛角がないので金銀が駒組みの主役になりますが、
その肝心要の金銀が左右に分断されています。
なぜこうなったかというと、
下手の角のにらみがきついので
2二銀・3二金の形を強要されたからです。
以上が主な理由です。
TO BE CONTINUED…
ブログランキングに参加しています。
あなたの一票でランキングが上がります。
お願い! ↓下のボタンをクリックして下さいね。
◆将棋ブログのランキングはコチラ⇒にほんブログ村 将棋
◆こちらのランキングもチェック ⇒人気ブログランキングへ